土木工法
COPITA型プレボー リング杭工法
COPIATA型プレボーリング杭工法とは
平成24年3月に道路橋示方書・同解説書((社)日本道路協会)が改訂され、新たな土木用のプレボーリング杭工法が掲載されました。このプレボーリング杭工法に適合した工法として(一社)コンクリートパイル建設技術協会は、施工方法・管理手法を統一し、『COPITA型プレボーリング杭工法(土木用プレボーリング杭工法)』として規定しました。
概要
本工法は、杭径 + 100mmの径の掘削攪拌装置を用い、施工地盤内に適宜掘削液(一般に水)を注入しながら所定深度まで全長同経で掘削を行い、掘削攪拌された掘削孔を造成し、所定深度(支持層付近)において、根固め液(水セメント比 W/C=60%程度のセメントミルクで掘削経×3D(Dは杭径)の体積の100%以上量)を注入して掘削底部に根固め部を造成、掘削攪拌装置を引き上げながら杭周固定液( W/C=100%程度のセメントミルクで杭周固定部掘削体積の40%以上量)を注入・攪拌して、地盤内にソイルセメント柱を造成します。その後、既製コンクリート杭(杭頭及び先端部に適宜金具を取り付けた先端開放杭)を掘削孔に自沈又は回転圧入により建込み及び沈殿を行い、定着させる工法です。
特長
①先端拡大球根を築造しないストレート掘削
- 掘削経及び根固め部径 = 杭径 + 100mm
- 支持層から杭先端までは 1.0D 程度以上の根入れを確保
②杭周固定部の未固結試料採取
- 圧縮強度のσ28を1.5N/mm2以上と規定
- 試験孔にて未固結試料採取を行い、σ3またはσ7からσ28を推定可能
③杭周固定部の未固結試料採取
- 各層毎のチェックと写真記録による管理
- 有資格者による浸透深傷試験頻度を全溶接箇所の20%へ増加
④施工管理の徹底
- 施工管理装置の使用または写真・ビデオによる管理項目の記録
- 既製杭施工管理技士有資格者かつ土木用プレボーリング杭施工技術講習会受講修了者が施工管理者として専任
- 施工会社のCOPITAへの登録
杭先端極限支持力度 qd
地盤種類 | 杭先端の極限支持力度 |
---|---|
砂層 | 150N(≦7,500) |
砂れき層 | 200N(≦10,000) |
ただし、Nは杭先端における標準貫入試験のN値 |
根固め部築造図
標準施工手順
適用範囲
本工法は、杭径 300~1000mm の既製コンクリート杭を用いるCOPITA型プレボーリング杭工法に対して適用します。
(杭径1100mm と 1200mmの適用にあたっては今後検証が必要である。)